Bacterial isolation and RdFucI identification
Laminaria Japonica (Carbosynth, Compton, Berkshire, UK) から得たl-フコイダンを唯一の炭素源として含む培地で増殖したコロニーが韓国から採取されました(追加ファイル1:Fig.S1). 16S ribosomal RNAに基づく配列の同一性をNCBIデータベースと比較した結果、本菌はRaoultella属に系統的に近いことが判明した(Additional file 1: Fig.S1)。 このことから、本菌はRaoultella sp.KDH14と同定された。 7749>
RdFucI は595 個のアミノ酸からなり、分子量は65.5 kDa、等電点5.5であった。 基本局所アラインメント検索ツール(BLAST)の結果、RdFucIはRaoultella, Klebsiella, Citrobacterファミリーに属する他のl-FucIと高い配列同一性(> 90%)を示した。
同定したRdFucIをN末端にヘキサヒドロヒスタグをつけて大腸菌BL21(DE3)で過剰生産し、ヒスタグアフィニティクロマトグラフィーで精製したところ、その配列同一性は確認された。 7749>
RdFucI触媒反応はl-フコースの生成を促進する
RdFucIのアイソメラーゼ活性を調べるために、l-フコースまたはl-フクロースを基質として酵素反応を行った(図2)。 順反応(l-フコース→l-フキュロース)、逆反応(l-フキュロース→l-フコース)の酵素活性を測定した。 l-フコースからl-フクロースの生成は、薄層クロマトグラフィー(TLC)およびガスクロマトグラフィー/質量分析計(GC/MS)により確認した(Additional file 2: Fig.S2)。 l-フコースとl-フクロースの相互変換では、副生成物は観察されず、1つの基質から1つの生成物が得られることが確認された(Additional file 2: 図S2)。 したがって、実験的にl-フコースの量を測定して計算したl-フクロース濃度を用いることが妥当であると考える。