関数方程式とは、大まかに言えば、解くべき未知数の一部が関数である方程式のことである。 たとえば、次のようなものが関数方程式である。
入門トピックス
関数の逆数
関数の逆数とは、ある関数を「元に戻す」関数のことである。 例として、次のような関数を考えてみましょう。 とします。 関数 は という性質を持っています。 このとき、は(右)逆関数と呼ばれる。 (同様に、となるような関数を左逆関数と呼びます)。 一般に右逆関数と左逆関数は適当な領域で一致し、この場合は単に逆関数と呼ぶ)。 関数の逆関数はと表記されることがよくある。
中級編
巡回関数
巡回関数とは、以下の性質を持つ関数のことである。
こうした関数の典型例は つまり であるからだ。 循環関数は、関数恒等式を解くのに大きく役立ちます。 この問題を考えてみましょう:
となるような を求めよ。 この関数式において、とし、とすると、となる。 これにより、新たに二つの方程式が得られる。
さて、1式目に3をかけ、2式目に4をかけて2式足せば、次となります。
そこで、明らかに。
問題例
- 2006 AMC 12A 問題 18
- 2007 AIME II 問題 14
参照
- 関数
- 多項式
- コーシー関数型方程式