Abstract
Heimlich valve (HV) drainage systemは1965年にHenry Heimlichにより発表され、胸部外科医により様々な状況で使用されているワンウェイバルブシステムである。 その有効性・有用性を証明するために多くの研究が文献に記載されている。 それとは異なり、本研究は患者から見たHVシステムを評価するために計画された
今回の前向き研究では、2016年8月から異なる適応でチューブ胸腔鏡を施行した患者50名を対象とした。 全例がHVシステムを装着して退院した。 患者の人口統計学的データ,原疾患,ドレナージの適応,手術歴,ドレーンをHVシステムに接続した日,システムの使用期間を記録した。 患者の年齢層は18歳から87歳で、最も多かった適応症は、術後の拡張障害、手術による長時間の空気漏れ(13人)であった。 在宅でのHV使用期間は2-102日であった。 胸腔ドレーンを装着しての退院に不安を感じている患者もいたが(n=21)、システムおよび創傷処置に問題があった患者は5名のみであった。 システムの目的は「自宅でより快適に過ごし、入院期間を短縮すること」であると考えている患者さんは0.9割であった。 また、半数近く(48%)の患者さんが、「胸にドレーンが入っていても、家に帰れるのは良いことだ」と回答しています。 また、ドレーンを入れたまま退院するよりも入院することを希望する人は20%にとどまりました。
HV システムには多くの利点があります。 他の利点も考慮すると、満足した患者の48%は少ないように思えるが、我々は、この診療が胸部外科の日常診療に含まれることが賢明であると考える
。