インバースアゴニストが同定されている受容体には、GABAA、メラノコルチン、ミューオピオイド、ヒスタミン、βアドレナリン受容体などがある。 また、リガンドゲートイオンチャンネルやGタンパク質共役型受容体の薬物と同様に、内因性及び外因性のインバースアゴニストが同定されている。
Ligand gated ion channel inverse agonistsEdit
基礎活性を持ち、インバースアゴニストが同定されている受容体の例としては、GABAA受容体がある。 GABAA受容体のアゴニスト(ムシモールなど)はリラックス効果をもたらすが、インバースアゴニストは興奮作用(Ro15-4513など)、あるいは痙攣や不安誘発作用(特定のβ-カルボリンなど)を持つ。
Gタンパク質共役型受容体インバースアゴニスト編集
二つの既知の内因性インバースアゴニストは、アグーチ関連ペプチド(AgRP)およびその関連ペプチドアグーチシグナリングペプチド(ASIP)である。 AgRPとASIPはヒトに自然に存在し、それぞれメラノコルチン受容体4と1(Mc4RとMc1R)にナノモルの親和性で結合する。
オピオイド拮抗薬のナロキソンとナルトレキソンもミュー・オピオイド受容体の部分インバースアゴニストである。
H1受容体およびH2受容体に作用するほぼすべての抗ヒスタミン薬は、インバースアゴニストであることが示されている。
β遮断薬のカルベジロールおよびブシンドロールは、βアドレナリン受容体の低レベルインバースアゴニストであることが示された。